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姓名判断における五行とは?


名前にも関わる、
万物のもと「五行」

よく占いで運勢のバイオリズムを分析したり、吉方位へ旅行したりしますが、実はその大半が「五行」に基づき割り出されています。

「五行」というのは「木・火・土・金・水」のことで、万物はもれなくこの「五行」から成り立っているとされています(五行思想)。

吉方位や運勢を読む「九星気学」も、人の気質や運勢を正確に分析できる「四柱推命」も、「風水」や「漢方薬の理論」 等々も皆、この「五行」が基礎となっています。

五行の図

運勢バイオリズムや吉方位などに、がんじがらめの生活が良いとは思えませんが、しかし「五行思想」というものは無視できないものであることは間違いありません。

余談ですがとても解りやすい例として「宝くじの一等を当てた男性」の話 を挙げることができます。

現在は 唱田士始矢 さんの名前で活動しているその男性は「五行を駆使して宝くじを当てた」わけです。
このお話はそうした「五行パワー」について、とても理解しやすいエピソードと言えるのではないでしょうか。
……詳しく読む

名前に五行は必要か?

上記の宝くじのお話からも解るように、五行の「気」の調整が、いかに人の運を強めるかということです。

それならば子供の名前にも、五行の効力を取り入れたほうが良いに決まっています。

しかしなぜ、名付けと言えば「画数の吉凶」ばかりに注目が集まり、五行は軽んじられる傾向にあるのでしょう?

それは決して、名前においては五行の影響が少ないからというわけではありません。

画数に加え、五行も吉にしようと思うと、良い名前を選ぶのがとても大変になってしまいます。
それゆえ残念なことに、五行への配慮を省くようになってきてしまったようです。

大人になってから自分の運勢・風水・吉方位・相性 等々…運を良くしようと五行の調整に励むことを思えば、ぜひ子供の名前に初めから、力となる五行を埋め込むことをおすすめします。

このサイトでは、五行も含め、
苗字に合った名前の画数を割り出せるページが設けられています。

実際の名付けの例。
五行でこんなに変わります。

まずは、五行にも配慮し「吉岡」という姓に対し「奈美(なみ)」と名付けた場合です。

五行も含め、すべてが吉または大吉となり、大変すこやかで強運を招くお名前です。

五行を踏まえた姓名判断。吉岡奈美の場合 < 五行 >
  • 土×火大吉
    これは喩えるなら、燦々と太陽の光を浴びる肥沃な大地。希望あふれる発達運。事業運吉。神仏・先祖に守られ安泰の暗示。
  • 土×金
    これは土中に眠る金。その真価・実力を発揮するには行動力を養えるかがカギ。自分の努力で大きな成功をつかむ。

< 画数 >
  • 総画31大吉
    健全・有徳・志望を達す。富貴・幸福・一生安泰。
  • 人格16
    凶を吉に転じ、人の上に立ち成功・富栄。
  • 地格17
    意思堅固。万難を突破、目的達成す。
  • 外格15大吉
    福寿・円満。目上の引立てあり。繁栄・有徳の象。

次は、五行を気にせず、画数だけで「南美(なみ)」という名前を付けた場合です。

画数だけ見ると、とても良い名前です。
しかし名前の中で五行が喧嘩し合い、その分、運を欠いてしまいます。

五行を踏まえた姓名判断。吉岡南美の場合
  • 金×火 大凶これは喩えるなら、火にあぶられ溶けだす金。危うし。家系の因縁をかぶりやすい。破財・破滅の凶運。

  • 総画32 大吉…僥倖・多望の運。引立てられ成功。財運あり。
  • 人格17 …意思堅固。万難を突破、目的達成す。
  • 地格18 …才智あり意志強固。発展向上の吉運。
  • 外格15 大吉…福寿・円満。目上の引立てあり。繁栄・有徳の象。

五行をもっと知りたいかたへ。
五行の基礎。

ここまでお読みいただくと「名付けの際には画数だけでなく、五行も取り入れたほうが良いようだ…」ということは感じていただけたと思います。

それでは、すぐに名前を考え始めたいというかたは「吉画数 割り出しページ」 へお進み下さい。

ここから先は、姓名判断や五行に関心のあるかた…、知識としてもっと情報を得たいというかた向けに「五行の基礎」「名付けへの五行の取り入れ方」についてご説明していきます。


相生(そうじょう)について

五行の図

五行とは、上述しましたとおり「木・火・土・金・水」のことです。
図にすると、上記のような配置になりますが、まずはピンク色の矢印に注目してください。
このピンクの矢印で示される関係は「生み出す・強める」といった良い関係です。

  • 「木」が擦れると「火」が生まれます。
  • 「火」が燃えると灰(土)が生まれます。
  • 「土」の中から「金(鉱物」が産出されます。
  • 「金」が冷気にあたると「水(結露)」が生まれます。
  • 「水」を吸い上げ「木」が育ちます。

この「生み出し・強める関係」は「相生(そうじょう)」と言って、ぐるりと循環しています。

こうしたエネルギーが自然界の中で、目には見えなくとも絶え間なく影響し続けているということです。


相剋(そうこく)について

五行の図

次は、黒い矢印に注目してください。
この黒の矢印で示された関係は「攻撃し、相手を弱らせる」関係で「相剋(そうこく)」と言います。

  • 「木」は「土」を分け、根をはり、養分を吸い取ってしまいます。
  • 「土」は「水」を汚し、泥水にしてしまいます。
  • 「水」をかけると「火」は消え、同時に水も消失します。
  • 「火」は「金」を溶かしてしまいます。
  • 「金(斧など)」は「木」を傷つけ(切り倒し)ます。

比和(ひわ)について

「相生(そうじょう)」「相剋(そうこく)」と、ただ今、説明いたしましたが、最後にもう一つ「比和(ひわ)」というものがあります。
これは、「木」と「木」、「火」と「火」のように、同じ気が重なることを言い、その気の力を強めます。

※以上が、五行における最も基本的な考え方ですが、もっと具体的な良し悪しについては、後述させていただきます。

名前への五行の取り入れかた。
五行と三才。

ではいよいよ子供の名前を考える際、この「五行」をいかにして取り入れていくのか、その方法についてのお話に入ります。

名前には、天格・人格・地格・外格・総格と全部で5つの「格」があります。
このうち「五行」に関わってくるのは「天格」「人格」「地格」の三つです。

この天人地を「三才(さんさい)」と言います。

そして「人格」が、その人自身を表しますので、五行の良し悪しを見るときには、人格を軸にして見ます。つまり「人格が天格から恵みを受けているか?」そして「人格が地格からしっかり支えられているか?」といった見方で判断します。

次に、下記の「五行と数の関係」をご覧ください。

五行と数の関係

「木・火・土・金・水」は、それぞれに「数の性質」を持っています。
「木」は1と2、「火」は3と4…といった具合です。

これを名前の画数…「天格」「人格」「地格」にそれぞれ当てはめます。
その際、どの五行に属するのかは「末尾の数」で決まります。

つまり「人格」がもし21画なら、末尾は1ですから五行は「木」、もし18画なら8 なので「金」です。
同様に「天格」と「地格」についても、どの五行に属するかを調べます。

「天・人・地」と、それぞれ属する五行が判りましたら、今度は「人格」にとって「天格」は相性が良いか?そして「人格」にとって「地格」は?…という風に、相性の良し悪しを考えていくのです。

ここからが少し複雑になります。
先ほどの「相生」「相剋」「比和」が基本ではあるのですが、「相生」や「比和」なら相性が良いから大丈夫…、「相剋」はダメ…、と完全にマニュアル化できないところが画数の吉凶と違い、五行の少し解りにくいところです。

ですから、全部をここで解説するのは無理がありますので、主軸となる大事なところを下記に解りやすく記すこととします。

「水」について

まずは、五行における「水」についてです。
姓名判断だけでなくその他の占いや、家相・土地などでも、最も扱いが難しく恐れられているのが「水」であります。

余談ですが、家相を考えて細かい家の造りなどを気にする前に、一番大事なのは「その家(や土地)は、湿気が少ないかどうか」です。
湿気が多く、しょっちゅう結露する家や、押し入れの中がカビやすかったりするような家は必ずと言ってよいほど一家の運を落とします。

ですから、天格(姓)が「水」であること自体は問題ありませんが、もし天格が「水」である場合は、人格や地格に水性の画数……つまり末尾が9または0の画数は取り入れないほうが無難です。

比和について

それから「比和」についても注意点があります。
「比和」とは、先ほどもお話しましたが「木と木」「金と金」などのように、同じ気が二つ重なることを言います。

「比和」は、その気を強くする効果がありますので、普通に考えれば良いことです。

しかし先ほどの「水」の例のように、適度には不可欠であっても「多くなること」を恐れる場合があります。

「水」が二つ重なることは避けたほうが無難であり(もっと掘り下げるなら生年月日時にもよりますが…)、「火」や「金」が重なることについては、二つ重なる分には一般的に問題ないとされますが、生年月日時にとってはあまり好ましくないこともあります。
まして三つ重なった場合には、生年月日時によっては大きな害となる場合もありますので、そうした偏った五行の名前を選ぶ場合には、事前に生まれとの相性を調べたほうが安心です。(詳しくは「四柱推命と名前」のページにて)

そして逆に「比和」を喜ぶのは「木」と「土」です。
「木」と「土」については「天・人・地」と、たとえ三重になって配置されても、「火」「金」「水」が重なるのに比べ 柔らかい五行バランスと言えます。

なぜなら「木」という字を二つ並べると「林」となり、三つなら「森」です。
「樹木が沢山並ぶ」というのは、火や水が多すぎると害を及ぼす(大火や洪水)のと違い、それそのものの存在感が増すのみで、ただちに害を生むわけではありません。

「土」も同じです。
「土」が多くなれば丘に、もっと多くなれば山となって存在感が増すだけです。

ただ「土」が重なる場合には、その「動かない」という性質から、非常に平穏な要素を得られる代わりに、変化や活動性を抑える傾向があります。

ですから(生年月日時を踏まえて名前を考えることができる場合には)「人生が変転しやすい・波瀾万丈型」の生まれの方に「土」の五行が役立つことがあります。
逆に、活気の乏しい生まれの場合には、他の五行を優先すると良いということになります。

相剋について

最後に「相剋」についてです。
「相剋」とは、上述のように、五行の図の黒矢印の関係のことです。

五行の図

これは、矢印の方向に向かって攻撃が行われるわけですが、攻撃されたほうだけでなく、攻撃するほうも消耗してしまいます。
ですから、一般的には良い関係ではありません。

最も悪いのが「水と火」の関係で、火に水をかければ互いに消滅してしまうがごとく害が強いのです。

次に悪いのは「火と金」の関係です。
「金と木」も良くありません。

しかし「木と土」「土と水」においては、元々共存している性質(木は土に根をはって生きる・土には適度な水分が含まれている)があります。
ですから上記の「水と火」「火と金」「金と木」に比べて凶意が薄まります。

むしろ「木と土」の組み合わせにつきましては「相剋」とはいえ、例えば下図のような場合、人格(本人)が天格からも地格からも恵みを受けているかたちとなり、全体として非常に良い組み合わせとなります。

五行。天格・人格・地格のイメージ図

こうした作用もあり、人格(本人)が「木」である場合には、地格に「土」を歓迎したりします。

このように全てをマニュアル化できないところが、画数の吉凶と違って、五行のやや解りにくいところかもしれません。

しかし、それぞれの性質を良く理解しさえすれば、すべて納得のいくところです。

このサイトでは、こうした五行も含め、新字・本字の画数もすべて良くなる 画数を割り出すことのできるページ を設置しました。ぜひご活用ください。




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