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「真」という漢字の由来・
成り立ちには 諸説あります


名前における「真」の読みかた

ま、しん、まこと、まさ、さだ、さな、さね、ただ、ただし、ちか、なお、まき、ます、また、まな、み

 名付け おすすめ度 ★★★★☆



「真」という字 は元々は「眞」と書き、「まこと」という読みと意味を持っています。

ではなぜ「眞」という字に「まこと」の意が付けられたのでしょうか?

それには大きく分けて二つの説があります。

1つ目は「眞」という字は「匕(か)」という字と「県」という字を組み合わせたものとする説です。

「匕」とは人を逆さにした形で「県」は首を逆さまに懸けた形とし、この2文字が合わさった「眞」を死者としました。

ではなぜ、死者が「まこと」なのかと言えば、「肉をもってこの世に生きる姿は仮初めのもの…、死んであの世へ行ってこそ永遠のまことの姿」といった考えによるものだそうです。

だから「眞」という字に「まこと」の意が付けられたという説なのですが、これは今現在、こちらの世界に生きている私たちから見れば、あまり気持ちの良い成り立ちとは言えません。


しかし「眞」には、全く別の説もあります。

「匕」を「さじ」とし(実際、さじと読みます)「鼎(かなえ)」という字と合わさって成り立っているとする説です。

「さじ」とはスプーンのような物ですね。

そして「鼎(かなえ)」とは、食べ物を煮る三本脚の鍋のような物です。

ですから、さじを使って煮物で鍋をいっぱいにすることを「まことの心ある行為」とし、「眞」という字に「まこと」の意味を見たという説です。

易経の中には「火風鼎(かふうてい)」という卦があり、その最終的な場面では「鼎(かなえ)」の中にいっぱいの煮物が出来あがり、やはりそこに「まことの心」を見ています。

秋篠宮家の眞子さま(現在は小室眞子さん)の御名も、この「眞」の字ですが、やはり後者の説を取って命名されたのではないでしょうか。

ただ一般的には、どうしてもインパクトのある成り立ち…「死者説」のほうが何かと話題になってしまいます。

ですから、諸説ある成り立ちの内のひとつとして不穏な説もあるという程度の場合は、その悪い説ばかりを思い、恐れる必要はないでしょう。

漢字の意味・由来・成り立ちが不吉でないか?」のページで例として挙げた「」や「」などのように、漢字の意味そのものが良くない場合とは区別する必要があります。


また「真」という漢字は、新字であっても本字(旧字=眞)であっても、同じ10画となる漢字です。

名付けの際には「新字」の画数のみで考えず「本字体」からの影響もあわせて考慮しましょう。
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