名前における「愛」の読みかた
あい、めぐむ、めぐみ、あき、さね、ちか、ちかし、つね、なり、なる、のり、ひで、やす、よし、より
名付け おすすめ度 ★★★★☆
「愛」という字 には「あいする」「いつくしむ」「めでる」などの温かい意味がありますが、その反面、文字の成り立ちを見たら、少し物悲しい印象を受けるかもしれません。
「愛」という漢字の成り立ち は、
が合わさったものです。
これは、人がその場を立ち去ろうとした時、そこにいる人が心残りであり、切なくて後ろを振り返る様子だとされています。
また、そのような切なさのため、足が進まない様子も表しています。
こうした切ない成り立ちゆえ「愛」という字は名付けに良くないと考えるかたも、中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、よく考えてみれば「愛情」だけあって「切なさ」はないという状況はないことに気づきます。
愛が深ければ深いほど、いつか必ず来る「別れ」の時はつらいのです。
「陰陽思想」とか「陰陽説」というものがありますが、万物は陰と陽…相反する二つの要素があって初めて成立するとされています。
「男」というものは「女」があって初めて「男」というカテゴリーが必要となります。
また「夜」があるから、初めて「昼」というものが存在するのです。
「愛」という文字は、まるで陰陽を表すかのような「意味」と「成り立ち」の関係です。
愛が増えれば増えるほど、苦しみや悲しみも増える…。よく言われることですが、陰陽思想から言えば、それも当然のこと…。
「愛」に限らず、物事のすべてにおいて「良い面」だけで存在するということはない… その奥深い思想が、漢字の由来・成り立ちに表れているに過ぎません。
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