漢字の意味・由来・成り立ちも大切に 漢字の意味・由来・成り立ちも大切に メニュー

漢字の意味・由来・
成り立ちも確認しましょう

子供の名付けの際には、画数や五行だけでなく、漢字の意味や由来も大切にしましょう。

知らずのうちに、不吉な文字を使ってしまわないよう注意が必要です。


 たとえば…
「渉」という漢字の意味・由来は?

男の子の名前にたまに見かけられる「渉」の文字ですが「わたる」「しょう」などと発音します。

この文字には「徒歩で川をわたる」といった意味があり、大仕事を成し遂げるような、たくましい印象を受ける漢字ではあります。

しかし同時に、この「渉」の字は「血がベタベタと流れる様子、そのようなところを素足でわたる」といったことも意味します。源光庵の血天井を思わせます。

そもそも「徒歩で川をわたる」というのは、昔の人(特に中国で)が「命がけの行為」を象徴して言ったものです。そのため、たいへんな過酷さ・危険を表す文字なのです。


「亜」という漢字の意味・由来は?

もう一つ例を挙げてみますと「亜」という文字についてです。

これもよく、お名前に使われているのを見かけますが、こちらの「亜」の字は、建物やお墓の基礎部分…地中に埋もれている基礎部分の形をそのままなぞったものです。

そのことから「表立たない」とか「2番目・次」などといった意味を持っています。

また「悪」という字は「亜」に「心」と書きます。

胸やのどの下がつかえてしゃべることができない不快さを「悪」としたり、または「亜」は墓石の下ですから人間にとっては心地よい場所ではないため「悪」となったとされています。


漢字の意味や由来…
どこまで気にすればよいか?

このように一見、良さそうに見える漢字であっても案外、名前に適さない意味を持っていたりすることも少なくありません。

ですが今はネット社会。情報にあふれる中、少しでも良くない話にふれたら、すべて除外してしまうというのも過剰反応かもしれません。

名前を考える際は、下記を目安に漢字を選ぶと良いと思います。

① 漢字の意味自体(主たる意味)が良くない場合。

⇒ 候補から外しましょう。

これは上記の「渉」や「亜」の例のように、漢字そのものに喜ばしくない意味がある場合です。

② 漢字の意味自体に(主たる意味ではないが)良くない意味も少し含まれる場合。

⇒ 名前に用いても、それによる悪影響はないと考えます。

漢和辞典や国語辞典には、主たる意味から順に番号をふって漢字の意味が記されています。

漢字によっては、かなりボリュームがある場合もありますが、そんな中ずっと読み下していった先に、本来のイメージとは異なる、あまり良くない意味が出てくることがあります。

漢字の意味としての「気」は主たるところにありますので、あまり重箱の隅をつつくほどに心配される必要はありません。

③ 漢字の意味そのものに悪い意味はないが、由来や成り立ちが不吉な場合。

⇒ 名前に用いるのは、あまりおすすめできません。

例えば…

④ 漢字の意味自体に悪い意味はない。
しかし由来や成り立ちが(人によっては)やや気になる場合。

⇒ 名前に用いることは問題ありません。しかし気になってしまう場合には除外する。

< 下記は具体例です >

A. 漢字の意味自体は良いが、由来については中には嫌う人もいる例

B.漢字の意味自体は良いが、由来の一説に悪いものもある例

知らずのうちに不吉な漢字の名前を付けてしまったという失敗をしないためには、漢和辞典などで、よく意味を調べてみるのも良いと思います。





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