名前における「新」の読みかた
しん、あらた、あら、にい、わか、あきら、すすむ、ちか、はじめ、よし
名付け おすすめ度 ★★★★☆
清々しい印象を与えるこの「新」の文字ですが、一つ前の「愛」などと同様に、人によってはその由来を嫌う人もいます。
「新」という字の成り立ちは、
■「辛」(鋭い刃物や針)
■「木」
■「斤」(おの)
から成っています。
ここに鋭い刃物や斧が出てくることが、中にはこの「新」という字を嫌う人がいることの所以です。
「辛」は確かに刃物を表しますが「新」の場合「木」と合わさるかたちで存在しています。
ですから、これは木を割る道具…「斧」です。
そして「斤」部分はそのまま「斧」を表します。
ですから、あたらしく何かを作るため木を伐りだすことを「新」としたわけで、神社や家を建てるのかもしれませんし、薪を作るのかもしれません。
そのため、人を斬ったり動物の肉を切ったりする場合に使う「刃」とは分けて考える必要があります。
「刃」は人や動物の肉を切るような場合に使う文字なので「刃に掛かる」とか「自刃」など穏やかでない言葉使いが多いです。
しかし「新」の字に至っては「新築」「新年」「新米」等々…その使われ方を見れば解るように「切る」ことではなく(それによって)「新しく作る」ことに焦点が当てられています。
そのため当サイトでは「新」の文字を名付けに取り入れることにつき、何の問題もないといたします。
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