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「祥」という漢字の
意味・由来・成り立ち
子供の名前に使うのは?


名前における「祥」の読みかた

しょう、さち、さき、さむ、さか、やす、よし、なが、ただ、あきら

 名付け おすすめ度 ★★☆☆☆


「祥」という漢字 には「さいわい」「めでたい姿」などといった意味があります。

ですから子供の名前には一見、良いように感じます。

しかし、なぜ「ネ」(しめすへん)に「羊」と書いて「さいわい」「めでたい姿」という意味となったのでしょうか?

実はそこに、名付けの際には注意したい由来が隠れています。

「ネ(しめすへん)」は、元々はその名の通り「示」と書き、祭祀や占いなどを表します。

昔は特に、祀りや儀式と言えば生け贄が常套で、その代表的なものが羊でした。その際、最も美しい羊が生け贄として選ばれたそうです。

つまり「ネ(祭祀)」+「羊」の「祥」という漢字 は、美しいため生け贄として選ばれた羊を意味します。

そうした儀式を執り行えることを「さいわい」とし、生け贄に選ばれた羊のことを「めでたい姿」としているのが「祥」の由来ですから、名付けに取り入れるのはおすすめしていません。


補足ですが、その事と混同されがちなのが「美」という漢字 です。

「美」は、やはり「羊」と「大」を合わせてできていて、大きくて見栄えのする羊を象っています。

ですから「うつくしい」という意味となったわけです。

「美」の由来についてはそこまでで「だから生け贄になった」という部分はありません。

羊の文字に「しめすへん(祭祀)」や「我(ほこ・のこぎり)」などが合わさって、初めて生け贄の意となるわけです。



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